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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2012年02月11日

「貯金が趣味」という若者について

最近、「貯金が趣味」という若者は結構いますが、
それについて語った掲示板で、
「何も信じていないんだろうな」というコメントがありました。
妙に印象に残っています。

私はどうだろう、と思いました。
何かを信じているだろうか。

日本はやばいな、とは思っています。
やばいというからやばくなるのかも知れませんが、
正直な実感として、やばいと思っています。

父親は金融関連の仕事をしていますが、
日本の国債が、3月あたりにでも、一気に売りに出されるかも知れない、と言っています。

日本の国債を保有するのは
ほとんど日本の金融機関なので、
日本経済が破たんしたら彼らも困るから、
めったなことでは、国債が大量に売られることはありません。

しかし、他の場所で国債が売られ始め、
金融機関にとっても、
「これ以上保持したら赤字になる」という状況になると、
従業員や顧客を守るため、売りに出さざるを得ません。

そうなると、もう国債は一気に暴落するそうです。

その話を聞いていて、
「日本は本当にどうなるんだろう」と思いました。

そんな状況だから、私は今、何を信じたらいいんだろう、と思っています。
貯金はかなり、将来に安心を与えてくれるものだと思いますが、
それすらも、円の価値が一気に下がるかも知れないのです。
金で保管していたって、
政府が円と金の交換を禁止したら、少なくとも、
日本に住む限り、その金は何の価値も持たないのです。

でも、日本を捨てたくはないな、と思います。
どうしたらいいんだろう、と思っています。  

Posted by houlai at 01:48Comments(0)

2012年02月08日

『他力』(五木寛之)を読んで

五木寛之さんの『他力』という本を読んでいます。
この本の英語訳か、別の本の英語訳かはわかりませんが、
『TARIKI』という本で、五木さんは、世界的にも評価されているようです。

さて、この「他力」の意味ですが、
よく「他力本願」と間違って使われる「他人の助け」という意味ではなく、
本当は「運命」に近い意味です。

ここ数十年、欧米人の影響で、
「願えば何でも現実になる」という考えが、
日本人にもかなり定着しましたが、
この考えは、はっきり言って幻想です。

たとえば、フィリピンのスモーキーマウンテン
(世界的に有名なごみ山)
で生まれ育った子供たちは、
どんなに望んだって、日本の中流階級のような生活は、
もう一生できないでしょう。

同じように、多かれ少なかれ、
人間は生まれつき「どうしようもないもの」を背負って生まれてきます。

それは才能だったり、家の収入だったり、
身体障害だったり、色々ありますが、
とにかく、それぞれがそれぞれの制約を抱えてうまれ、
一部の幸運な人以外、その制約を、生涯ある程度背負うのです。

それを受け入れよう、というのが、この『他力』という本の伝えたいことだと思います。
努力して抗おう、という自己啓発本とは、そこが違います。

「鳥が自由なのは、究極に不自由だからだ」という言葉があります。
鳥は飛ぶことしかできない。だから、それ以外のことを考えなくていい。
だから自由なのだ、という意味です。

自分もそうして、不自由も含めた「他力」を愛していこうと思います。  

Posted by houlai at 13:20Comments(0)